もともと食全般に興味があり、食を通じて育児をしてきたといっても過言ではありません。なんといっても食べ物で釣るのですから、効果バツグンです。とりわけ家族の食事には気を配ってきました。自営で三食必要なので私が不在の時はたいてい作り置き、徐々に主人も含め自分達で何とかなるよう教えました。狙ったのは「家族の食育」で、家族も自立、おかげで一人暮らしの子どもたちも、食で不自由はしていませんし、季節の食材の話ができます。
またPTAや子ども会、スポーツ少年団など、グループで食べることも楽しんできました。お酒を飲みながらの食の情報交換も大人の食育だと思います。食はみんなの共通の興味ですし、これまでの重ねた人生経験が活かせるので楽しいです。
そんな中、関わる仕事や次頼まれる仕事には、優先順位をつけました。まずは緊急度の高いもの、代わりがきかないものを先に。母親業、本業、迷惑をかけられない仕事、最後に自分。その時々で優先順を入れ替えながら目の前のことを一生懸命していたら、どれも苦労の分だけ楽しみを得る事ができ、自分にはできないこと、そしてできることも判ってきました。
食育はまさに「対象とゴール設定」が大切です。ではどんな食育がしたいかと問われれば、日常生活の中で実践できる「日本人として健康で文化的に生きるための基本を、分野にまたがって届ける食育」をしたいと思うようになりました。しかも、地域で。
だから夢は居場所カフェ。老後も楽しむために、です。